会報「駒場だより」に毎号掲載しているリレー投稿Web版です。
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【リレー投稿 その364】 2024年12月1日(NO.423)掲載
掲載
人生を豊かにしている囲碁とラジオ体操(現在進行形!)
瀬ケ崎2丁目 末松 柾 さん
私は、ちょうど先の大戦開戦前1940年に大分県大分市に生を受けました。小学校に上がる時に終戦をむかえ、当時はもちろん、皆、必死に生きることで精いっぱいで、娯楽も今のような多様性はほとんどない中で、小学1年生の時に「囲碁」に出会いました。アマ有段者の祖父、父から手ほどきを受けたことがきっかけですが、子供心にすぐに囲碁の楽しさ、奥深さ、その魅力にすっかりはまり、夢中になる日々を過ごし、中学に上がる頃には、すでに父をも負かす腕前、棋力を身につけていました。今振り返ると戦後の貧しい時代、私の少年時代において「囲碁」は私の心を豊かにしてくれたかけがいのない宝物だったと思います。
大学入学と同時に上京、もちろん囲碁部に入部し、部室で切磋琢磨の日々、碁盤の前に正座している時間の記憶しかないような日々でした。プロ棋士からの指導も受ける機会もいただき、着実に実力をつけたところ先輩等からは、もう末松にはかなわん、主将をやってくれ、と2年生で任命され、大学対抗戦では大将を任され仲間と戦ったこと、私の豊かな青春でした。就職後も囲碁への情熱はとどまりません。大学囲碁部のOB会会長も務め、旧交を(といってもひたすら打ち、お酒を酌み交わすだけですが)深めました。総本山の日本棋院にも通い指導を受けながら、アマチュア大会にも参戦し続け、最高成績は日本ベスト32まで勝ち上がり、段位はアマ最高位の六段をいただいたことは私の人生の誇りです。
さて、このように囲碁は私の人生を豊かにしてくれたこと疑う余地はないのですが、歳を重ね、身体の衰えを感じ始めたところで出会ったのが、駒場ラジオ体操会でした。いわゆるインドア系でしたが、外で身体を動かすことの爽快さもあらためて気づかせていただき、そして長く健康でいるためには、すなわち囲碁を楽しみ続けるためには、身体を動かすこと、散歩・ラジオ体操がとても大事なことと思います。 ということは、ラジオ体操も私の人生を豊かなものにしています。これからもずっと続けたいと思いますので、よろしくお願いします。
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